【保護者の皆さま・学生の皆さん】学修支援と経済支援について

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が拡大し、全国的に緊急事態宣言が出され、この度はまた、この期間が延長される方向という事態になっております。佐久大学では、連休明けからのオリエンテーション・ガイダンス、その後の授業を、6月末頃を目途に、短期大学部・大学院以外は、基本的には対面授業は行わず、インターネット等を利用した遠隔授業と教材などの資料送付による課題学習等の組み合わせで、実施することにいたしました。
学生の皆さん、保護者の皆様には、大変ご心配をおかけいたしますが、学生の命を守りつつ、学びを保証できることを目指して、教職員一同準備を進めております。そして、これまでにない重大な事態の中、教育を前に進めるべく、種々の実習施設等の調整、演習や遠隔授業に向けての機器の整備や準備、全教職員の参加による遠隔授業のシミュレーション、学生が学内に入ることによる濃密を避けるための区域分けなど、感染予防対策に取り組んでいます。どうぞ、ご理解のほど宜しくお願いいたします。

また、現下のような緊急事態宣言下における社会活動の停滞が長引くことで、学費を支弁していただいている方々の家計経済、学生のアルバイト等への深刻な影響が出てきていることも大変懸念しております。学生の皆さんが、少しでも、気を落ち着けて学業に専念できるためにも、経済的支援の必要性を強く感じているところでございます。

そこで、佐久大学では、以下のような支援方法の検討を進めておりますことをご報告させていただきます。

①本学では、「なんでも相談室」という窓口があります。経済的なこと、就学のこと、健康のことなどについて、相談を受け付けております。どうぞ、この時期の経済状況の変化についてなど、なんでもご相談ください。
②本学では、経済的な事情によって就学が困難になった学生に対し、授業料の減免を行う経済支援奨学生制度があります。この度の情勢を受け、この制度の基準を見直し、柔軟に対応できるようにいたします。
また、学納金の納入期限を前期分は10月末、後期分は12月末までの延納、あるいは分納という形を可能にしますので、ご相談ください。(*別途、必要な方には、個別で相談を受けさせていただきます。)
③本学では、卒業後その病院や施設へ勤務することで返済が免除される給付型の奨学金も多く、さらには、その地域に住んだり、仕事をすることで返済額の一部を補助してくれる制度などもあります。これらの奨学金についてご紹介するとともに、手続きが早くとれるよう支援してまいります
④この度の遠隔授業は、スマートフォンがあれば可能となるよう、資料等の送付も併せて準備し、授業を進めることにしておりますが、受講にあたっての心配や困りごと、支障等がある方は、どうぞご相談ください。

佐久大学・佐久大学信州短期大学部では、学びたい皆さんが、学びを諦めなければならないことが無いよう、全力でサポートします。どうぞ安心してこれから始まる授業に臨んでください。そして、心配なことは何でも相談して下さい。
この未曾有の情勢が一刻も早く収束し、キャンパスで皆さんの笑顔と出会える日を待っています。

2020年5月1日
佐久大学/佐久大学信州短期大学部
学長 堀内ふき