プライマリケア看護コース

2018年4月に開設された、高度な看護実践能力を備えたNP(Nurse Practitioner)を目指すコースです。

アドミッションポリシー  ディプロマ・ポリシー

プライマリケア看護コース概要

本コースでは、在宅、施設、慢性期病棟などで、急性疾患発症時の初期対応や、比較的軽い症状や慢性疾患をもつ患者の様々な訴えに対して、看護学と医学の視点から包括的なアセスメントを行い、必要な検査、臨床判断、治療の管理、治療効果の評価を自律的、かつ必要に応じて多職種と連携・協働して実施できる看護師の育成を目指します。

NP(Nurse Practitioner)とは、高い専門性と優れた看護実践能力をもつ高度実践看護師のひとつ。

NP(Nurse Practitioner)は医師や他の医療従事者と連携し、患者さんに対して看護学と医学の視点から包括的なアセスメントを行い、一定の範囲で自律的に診断と治療を行っていきます。

特定行為のうち、在宅や施設などで実施する頻度の高い「10区分17行為」の研修科目を開講。

「特定行為」として定められているのは21区分38行為です*。このうち本コースでは、在宅や施設などで患者さんや高齢者に実施する機会が多い10区分17行為の研修科目を開講しています。
*2018年現在

科目の一部をインターネット配信により自宅で受講 :科目履修

特定行為研修の共通科目では放送大学大学院のeラーニングを取り入れているため、自宅や職場からインターネット環境を利用して受講することができます。入学前に履修した単位も既修得単位として認められますので、入学後の学修負担を緩和できます。
※入学前に履修する受講料は自己負担となります。

長野県の中・東信地域を中心に様々な実習先を用意 :実習病院

佐久市立国保浅間総合病院/鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院/鹿教湯三才山リハビリテーションセンター三才山病院/佐久総合病院 佐久医療センター/北アルプス医療センターあづみ病院/東御市民病院/相澤病院

6つの能力をバランスよく磨く :身につける力

本コースで身につける6つの能力として「包括的健康アセスメント能力」「健康教育を効果的に実践する能力」「必要な判断を自律的に実践する能力」「チームワーク・協働能力」「倫理的意思決定能力」「実践課題を解決するための研究能力」を掲げています。

10区分23行為の詳細

区分名 特定行為名
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 気管カニューレの交換
ろう孔管理関連 膀胱ろうカテーテルの交換
胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
創傷管理関連 創傷に対する陰圧閉鎖療法
褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺(せんし)法による採血
橈骨(とうこつ)動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 脱水症状に対する輸液による補正
持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
感染に係る薬剤投与関連 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 インスリンの投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連 持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 抗不安薬の臨時の投与
抗精神病薬の臨時の投与
抗けいれん剤の臨時の投与

プライマリケア看護コース Q&A

NPと専門看護師(CNS)はどう違いますか?
NPの方が患者への直接ケアや医療処置を行う事ができるので活動しやすく、また仕事内容が周囲の人に理解されやすい(可視化)という利点があります。
英語で論文を読む機会は多いですか?
日本語の論文だけでも十分に学修できる可能性があります。プライマリケア看護コースは入学試験に英語は含まれません。
出願するにはどのような資格が必要ですか?
医療機関等において、常勤の看護職(准看護師は除く)として実務経験が5年以上ある方に受験資格があります。その他にも必要となる資格がありますので、募集要項などでご確認ください。
実習はいつ行いますか?
2(~4)年間の学修期間の後半に、主な全ての講義科目に合格してから実習が行われます。実習期間中に必要な症例数を経験できない場合には追実習を行うことがあります。
研究論文はどの程度のレベルまで求められますか?
実践的なテーマで取り組みます。プライマリケア看護コースの特定課題研究は2 単位で、論文コースに比べて配当単位が少なく、単位数に応じたレベルの論文が求められると考えてください。
どこで誰から指導を受けて実習するのですか?
研修協力施設として厚生労働省に登録された医療機関で、医師から指導を受けます。指導できる医師の条件は、指導医研修を修了している、または初任者研修の指導歴のある方です。

授業科目の例

プライマリケア看護コース プライマリケア看護学演習Ⅰ

身体所見から得た情報を総合的に判断、医師に報告する演習を行う

プライマリケアが展開される在宅・施設・外来などで、一般的によく見られる症状を持つ患者様の状態を、生活背景や解剖学的視点からアセスメントし、臨床推論を通して診断に結び付ける思考過程を学びます。シミュレータ(模擬患者)を設定し、診断に必要な検査の選定、身体所見
から得た情報を総合的に判断し医師に報告します。

●受講生の方へ

この授業では、看護師があまり学んでこなかった臨床推論の進め方について丁寧に学びます。診療看護師(NP)として医療現場で活躍するために欠かせない授業です。シミュレーション教材を使いながら学ぶ、臨床経験が活かせる楽しい授業です。

プライマリケア看護コース プライマリケア看護学実習Ⅰ

医師の指導のもと医学的診断、治療計画の立案について学ぶ

プライマリケア分野の診療看護師(NP)に必要な基礎的な実践力を身につける実習です。佐久地域の病院の地域支援科や在宅支援科の医師とともに訪問診療に同行し、初診患者を対象とした医学的診断プロセスを学びます。さらに、医師の指導のもとに治療計画を考え、再発予防、ヘルス
プロモーションを実践します。

●受講生の方へ

訪問看護や高齢者施設などでは、看護師が一人で対象者の状態を把握して対応を考えなければなりません。これからの看護師は、自律した判断力を身につけ、患者にタイムリーな医療を提供できるようになる必要があります。