カリキュラム

豊かな人間性と幅広い教養を身につけるとともに、看護に関する基本的な知識について学び、患者や家族に対する適切な看護について理解を深めます。4年間の学びの積み重ねにより、あらゆる健康レベルの人を、個人・家族・地域・世界という視点から関連して捉え、対象の環境と健康レベルに応じた看護を展開する能力を養います。

カリキュラム

科目紹介

専門教育科目

看護基礎理論

看護学の基礎となる考え方「健康」をどのようにとらえるか、環境が健康に及ぼす影響について、また「人間」のとらえ方、その行動や文化社会的な影響などを学習し、看護活動がどのように構成されるかを学びます。また看護教育の歴史や倫理、海外の保健制度や看護活動などについても学びます。

基礎看護学

基礎看護学は、全ての看護基礎科目の基盤をなす学問です。まず、地域の人々の生活と健康のために活動している看護職について学び、次に健康問題を持つ人々の自立支援と医療活動に必要な知識・技術を講義と演習から学びます。2年後期に病院で実習し、患者様に看護を提供させていただき、学びを深めます。

災害看護論

災害時において看護職が果たす役割、医療チームにおける他職種との連携について災害が健康へ及ぼす影響とともに学びます。具体的には、災害直後・初期に発生する人々のニーズと健康問題の理解、被災者にもたらす中・長期的な身体的、心理的、社会的な影響と看護の役割について考察します。また、緊急救援活動についても考えていきます。

家族看護論

看護を提供していく上で、重要となるのが患者さんの背景的なことです。その中に「家族」という身近な存在があります。家族の中に危機的な変化が起きたとき、改めて家族の存在を再認識するのではないでしょうか。危機的状況の中で家族にどんな援助が必要であるかを学んでいきます。改めて家族の大切さや重要性を再認識できる授業です。

成人看護学

成人看護学は、2年前期に概論、2年後期から3年前期に成人看護援助論Ⅰ・Ⅱ(成人期にある急性期、回復期、慢性期、ターミナル期の患者ケア)、講義・演習のあと、3年後期に成人看護学実習Ⅰ・Ⅱへと進みます。学生は臨地実習にそなえ、知識、技術、看護専門職者としての考え方を学びます。

精神看護学

精神の健康を保持増進すること、自我発達と人格形成などを学び、精神疾患は誰もがなりうる疾患であることを学びます。さらに相手の立場から相手を理解することの大切さと難しさをコミュニケーション技法で学びます。また病棟や地域に
おける看護や、支援の考え方および方法についても学びます。

老年看護学

老いるとはどのようなことでしょう。私たちはその人の真の気持ちを知ることは難しいですが、理解しようと努力することはできます。加齢変化やその生活影響について学び、個々の高齢者の生きることへの考え方や生活の仕方を理解し、最期の時までを含めて、高齢者家族が望むケアについて学びます。

小児看護学

病気の有無に関わらず、すべての子どもが小児看護の対象です。私たちの社会の中で子どもはどのような存在か考えながら、子どもの成長・発達や健康レベルを踏まえ、子どもとその家族が人として尊重され、活き活きと生活できるような援助の知識と技術を学びます。

母性看護学

母親を中心とした家族が、子どもの誕生によって変化し、新たな関係に移行していく時期に焦点を当てます。母性機能が急速に発達する思春期以降の女性とその家族の特性を多面的に捉え、母子保健及び看護の方法を学びます。また、女性が主体的に生涯を通じて健康に過ごすために必要な看護についても併せて学びます。

地域看護学

地域看護学は、地域の人々が生活の中で健康を維持し、疾病を予防し、回復していくことを援助する分野です。概論、援助論、システム論で、乳幼児から高齢者までの様々なライフステージの人々を対象に、自宅、学校、職場などの場で、在宅の療養者と家族を支える訪問看護の方法や、家族や地域の単位で支援する方法を学びます。

看護研究方法

看護研究の方法を講義とグループワークで学習します。講義では研究の種類、文献の探し方、論文の書き方など研究の進め方について学び、グループに分かれてテーマを選び、文献を読み、自分たちの考えをまとめて発表します。

看護学研究

4年次に行う卒業研究です。3年までの講義や実習の中で個々の学生がもった疑問などをテーマに研究を行います。過去の看護文献を分析し、論文を完成させ、最後に学生や教員の前でプレゼンテーションを行います。将来、職場で看護を実践する上で、課題を解決していく方法として役立ちます。

国際看護論

外国の看護事情を理解し、日本との相違点、類似点を知って国際的な視点を育てます。夏休みを利用してタイ国セントルイス大学を訪問し、講義(英語)、施設見学、各国の学生との交流や意見交換を通じ、その国の保健事情に応じた医療制度や看護職の活躍状況、医療サービスの提供のあり方を学びます。

看護管理論

看護活動を効果的に進めるための管理的視点を学ぶ科目です。医療制度の中で看護が担う役割、看護ケアを効果的に提供するためのシステムやケアの経済的効果などについて理解し、看護活動を組織、運営していくために必要な組織論、リーダーシップ論などを、講義・演習を通して学習します。

基本教育科目

導入基礎演習

1年次前期に開講し、主体的学習の進め方や文献検索技術など“学び方を学ぶ”方法を解説します。ポートフォリオ作成では学修計画を確認し、プロジェクト学習では、グループで探究的に活動し、発表会(公開)を実施します。この中で、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を開発していきます。

生命倫理

医療に携わる職業人として、生命の尊厳と尊重の精神を理解し、真実を知る事の意味と看護師としての支え方等、現場での課題に正面から向かい合い、一緒に考えることが大切です。当科目では、多様な価値観や考え方の中で、正解のない問いに応え続けていくために専門職者として必要な行動基盤を学びます。

人間関係とコミュニケーション

自己や自我の認識、自己と他者との関係、他者相互間の関係等について理解を深め、人と人との関係の多様なあり方を学びます。また、人間関係上の問題解決のための基本的な方法論として、人間関係形成のための行動やコミュニケーションの取り方等について多面的に理解していきます。

人間心理と人間行動

人間の行動(言動)や反応は、内面の心理(認知構造等)を通して行われます。当科目では、人間がみせる様々な行動の意味、行動化の原因としての心の働きやメカニズムを科学的な側面から探究し、人間の行動と心の働きの関連を理解することで、人間の多様な心と行動の理解を深めます。

実習一覧

これまで学んだ知識や技術を活かして、より実践的な力を身につけます。

基礎看護学実習

地域の病院や施設において様々な健康問題を持つ人々や看護職と実際に接することを通して、授業で学習した看護・人間・健康・環境に対する理解を深めます。同時に、様々な分野における看護職の機能や役割、ふさわしい態度について学びます。

成人看護学実習

成人期にある対象を科学的視点でアセスメントする能力を修得し、健康状態や病状・治療の経過、生活の様子等、特性に応じた適切な援助をするための実践力を養います。医療チームにおける看護の機能や役割を学びます。

老年看護学実習

病院や施設で生活する高齢者とその家族を対象に、健康課題をもつ高齢者のライフヒストリー(生活史)や強みに焦点をあて、その人らしい生活を支えるための看護を学びます。

精神看護学実習

心をケアするという精神看護の特性を理解し、適切に看護を展開するための知識、技術、態度を習得します。治療的コミュニケーションの技法や薬物療法について理解を深め、精神疾患を持つ方への看護援助の実際を学びます。

小児看護学実習

子どもと家族の特性を理解し、子どもの成長発達および健康レベルに応じた小児看護の実践に必要な基礎的能力を養います。また、小児期に障害を抱え成長発達してきた人々や家族の健康・生活を理解し、必要な支援について学びます。

母性看護学実習

母性の特性と看護ケアの特殊性を理解し、適切に看護を展開するために必要な知識・技術・態度を修得します。妊娠・分娩・産褥期にある母子と家族への援助について学ぶとともに、次代を育む家族機能と支援について学びます。

在宅看護学実習

在宅療養者及びその家族の生活の質を高め、対象の自立支援を目指した在宅看護について訪問看護の実践を通して学びます。また、訪問看護ステーションを拠点に、保健・医療・福祉の関係機関・関係職種との効果的な連携のあり方を学びます。

地域看護学実習

市町村保健センター・保健所・小中学校等での実習を通して、地域の人々への健康支援を学びます。生活環境と健康との関係をアセスメントして、地域における人々のよりよい生活や健康を向上するための活動方法を学びます。

看護総合実習

看護の知識と技術を総合的に応用し、保健医療福祉チームの一員として、状況に即した看護実践の方法を学びます。学びの集大成として、各自の看護観や関心に基づいて実習目標や実習計画を立て、学生が主体的に取り組みます。